こんにちは、京大生ゆーはです。
私は飲み会や遊びに誘われたときに、正直断りたいことが多いほう(陰キャ)です。「無理に行って頑張りたくはないけれど、相手との友好関係は壊したくない」と思っています。
そこで「相手との友好関係を保ちながら、上手に断る方法」を考える必要があったため、考えの整理のためにここに書きます!
今回は「飲み会」を題材に書きましたが、他の遊びやお誘いにも当てはめてもらっても構いません。
飲み会をうまく断るとは
「ごめんなさい、行けません」を突き通せば、飲み会に行かない世界線自体はできるでしょう。しかし、「人間的なしがらみ」や「筋」というものが存在しており、それらに配慮した断り方をできたほうが生きやすいですよね。
「うまく断る」とは相手に疑問・不快感も持たせず、一定の納得を得た上で断るということだと思っています。
うまく断ることで、「あいつはこういう事情がある、こういう行動基準で動いているから来ないのか」ということを理解してもらえれば、飲み会に来なかったとしても、相互理解につながり関係性の悪化は防げます。つまり自己開示がカギになってくるということになります。
飲み会のお勧めしない断り方
A.「なんとなく今回はやめとこうかな」や「飲み会苦手だから」
このように言ってしまう、またはこれらを言わずにただ断ることは関係性によってはアリですが、無関心さに対して落胆されたり、あなたに対して疑問を残す結果になります。
単に「飲み会が苦手だから」というのも少し言葉足らずです。「アルコールを飲まないから」「大人数が苦手」「先輩や上司と飲むのが不得意」など実はもう少し説明できます。飲み会のどういった部分を好まないのかをまず自分で整理する必要があります。整理した上での実際の断り方については後述します。
B. 一時しのぎの建前やウソ
例えば「お金がないから」「バイトや用事が入っている」「親の看病のため」「お酒が苦手だから」などとそれっぽい理由を言ったとしましょう。しかしそれが本当のことではない場合、関係性が良くなるきっかけにはなりませんし、嘘の一貫性のために重ねて嘘をつくことにもなりかねません。
また、建前の理由を乗り越えて誘ってくれる(「忙しいなら日を合わせるよ」とか「お酒は飲まなくていいよ」など)やさしさと労力を無駄にかけさせる可能性があります。
とはいえ数回断ると誘われなくなるため、関係性を重視しないなら一時的にそれっぽい理由をつけるのは、上手く断る必要の無い時はありかもしれません。
これらをもとにケース別にどのように断ることが、うまく断ることにつながるのか記述しました。あくまで参考にはなります。
ケース1. 行きたい気持ちがあるのに行けない事情・用事がある
このケースは非常にシンプルです。例えば「その日に外せない用事がある」、「金欠」、「同棲者・恋人の事情で飲み会は参加できない」などのケースでしょう。
原則としては誘ってくれた相手の気持ちや背景をしっかり理解して誠意をもって断ることが大事になってきます。納得されうる自分の事情を開示すれば、相手から納得が得られるでしょう。
また例えば行けない事情として「お金がないから」というのは説明不足のため相手を不快にさせかねません。捉え方によっては、そのコミュニティに対して「お金を払う価値をそこまで感じていない」と優先順位が低いことを言っているようなものだからです。
本当にお金がなくて、「しょうがないな」と思ってもらえるような出費の背景を伝えることがポイントです。例えば「遠距離の彼女と会うための交通費がかかるから」や「推しチームの試合を見に行ってて金がない」など実際の背景を聞くと、自己開示につながりむしろ応援されるかもしれません(自分のファンにできれば理想形です)。
さらにmoreのポイントとしては、逆提案をすることです。「この日だったら空いてるよ?」「来月以降なら給料が入るから、参加できます」「昼ごはんなら同棲者の許可得ていけそうなのですが」とこちらが参加することのできる提案をすることで、参加したい気持ちを表現でき、相手に不快感を与えずに済みます。
2. そのコミニティに飲み会まで求めていない
例えば「サークル活動としては仲間・先輩後輩だけど、飲み会行くほどではない」「仕事の同僚として割り切っている・会社とprivateの時間は別」のような考え方です。そのコミニティに属す価値や意義はあったとしても、イコール飲み会に行きたいとは限らないですよね。
この場合2つのアプローチがあります。
A. 自分の課題として捉えて向き合う
自分の属してるコミニティ(サークル・研究室・会社など)で、人間関係が良くなれば自分の活動が円滑になったり話せる人が増えたりとメリットは考えられます。
「飲み会の関係まで求めてないから行きたくない」という理由の中には「人間関係において不得意・非積極的な要素が自分にある可能性が高い」と捉え、飲み会を通じて自分の課題を見つめてみるということです。以下のようにテーブルで表してみました。
参加したくない理由 | 解決方法 |
上司と話しにくい →なぜうまく話せないんだろう | うまく話せないからこそ、上司が普段どんなことを考えてるのか知るきっかけにしようという目的意識で参加してみる 学べることがあるかもしれないと謙虚になる |
初対面の人が苦手 →慣れてる人との違いは何だろうか?どうすれば初対面の人とも打ち解けられるだろう | 飲み会の場を利用して、初対面の人とも打ち解けている人を観察する、相談してみる |
ただし、人間関係の課題は、簡単に解決するような部分ではないので、長期的な取り組みと本人の継続的努力が必要になります。
また本来的には参加して楽しみたいという気持ちがあるのであれば、正直に「あんまり飲み会のノリに馴染めなくて、、」と先輩や同期に相談してみるのは一番おすすめです。参加したときに配慮してもらえたり参加しなかったとしても(少なくとも相談した人とは)関係性が悪くなることを避けられ、むしろ相手からの理解を得ることにつながります。
そのようにして課題にアプローチしていくことによって、常時飲み会に参加するわけではなくとも「参加したらそこそこ楽しめる」状態に持っていければ、しんどくなくてとても良いですよね。
B. そもそも行く気はない
行く気が元よりない場合、無理して参加する必要はありません。飲み会はどこまで行ってもあくまで「任意参加」です。とはいえ、例えば「上司が苦手だから」「ノリが嫌だ」などを正直に伝えて断るのはカドが立ちそうで言いにくいですよね。断り方としては、「5. 正直に開示して断ることができないケース」に飛んでください。
3. 宗教・信念上の事情
「宗教上酒・肉など食事に制約がある」「お酒を飲まないようにしている」「ベジタリアン・ビーガンである」などの事情は、飲み会に積極的に参加できない背景になり得ます。
自分のその信念を開示・公表することが可能なのであれば、行かない事情として把握してもらい納得を得て不参加にできえます。また、行きたい気持ちがあるのであれば、「自分はこういった店には参加できないが、○○のような形なら参加できます」「この店なら行きたい」などと開示しておけば、参加するしないを決断しやすいです。
ただしこういった背景を開示したくない断り方は、ケース5を読んでください。
4. そもそも飲み会に価値を感じていない
私はこのケースです。私の場合どういうことかというと、
- 他にやりたいことがあるから
- 「飲み会」や「遊び」に対して本質的には価値を感じていないから
という理由から、どんなコミニティ・相手であったとしても「わざわざ飲み会である必要がない」というところから価値を感じていません。
目的のために自分のリソースをできるだけ使いたい!これが自分の本音です。これを考えると、飲み会をしている時間もそうですし、お酒を楽しく飲んで帰宅後も自分の時間に充てる意識状態でなくなるという面から行かないべきだとなるのです。
またそもそも
・単に楽しい時間を過ごせたらいいとは思っていない、目的もなくなんとなくで参加したくない
・おいしいものを食べるという欲求が少なく、外食に対して支払う対価が高いと感じている
と感じています。
つまり「飲み会で飲んで話している時の一時の楽しさを求めて生きているわけではない」というのが私の考えです。これに関して詳しい説明は別の記事で(https://kyodaiseiyuha.com/「それって本当に幸せなことと言えるの?」京大/)
しかしこれらの考えも他の人にそのまま伝えるには勇気がいるので、実際の断り方は以下の5のケースに分類されてきます。
5. 正直に開示して断ることができないケース
ここでは、1~4も含めて参加したくない事情があるがそれを正直に伝えることができないor 伝えても相互理解につながらないケースを想定しています。
結論としては2つです。A.前向きな理由を理解してもらう B.Aを作り上げる
カギは「応援してもらえるような理由になること」です。
A.前向きな理由を理解してもらう
これは上記3,4のケースのような飲み会に対して非積極的な価値観を持っている場合になります。
この場合は、「飲み会に価値がないから」という消極的な理由ではなく、「このような考え方を大切にしたいから」「具体的にこのような活動をしているから」のように、自分が飲み会よりも優先したい取組みがあることを事前に理解してもらうことで、不参加の納得が得られます。
分かりやすいイメージとしては、同僚でyoutuberがいて毎日撮影で忙しそうと知っていた場合、飲み会には来れないことを納得しやすいですよね。そのように積極的な理由から断る構図に持っていくことが重要です。
そのためには、自分が飲み会に価値を感じない・参加したくないということは、逆に何に価値を感じており、どのようなことを代わりにしたいのかを明確にする必要があります。
「嫌だから・苦手だから行かない」という非積極的な逃げの姿勢だけでは、どうしても相手に疑問・不快を残し、相互理解につながらないのです。
「〇〇の実現のために資格の勉強をしている」「NPO団体に属して活動している」「ダンスの講師になるためのレッスン受けてる」など具体的な取組みに落とし込むことが重要です。そしてそれは何のためにやっているのかという自分の価値観の部分まで開示することで応援してもらうことにつながります。
B.活動を作り上げる 言いにくい活動を言える活動に昇華する
2-Bや3のケースにおいては、特定の活動が具体的に無い場合があるでしょう。その場合、あなたは飲み会を断って何をやっているのでしょうか?ただ夜ご飯を食べて趣味の時間つぶしをして風呂に入って終わりでしょうか?
そうであるならば、人生何をすべきかを徹底的に考える必要があります。本質的に価値のない飲み会なんかに積極性を見出せないのはラッキーです。飲み会よりも価値を感じるようなことにぜひ取り組みましょう。これは飲み会を断るためにではなく、悔いのない人生を送るために必要なアプローチです。
開示したくない活動(ライブ配信・副業しているけど会社の人に知られたくないなど)は、その活動の目的や社会的意義を昇華しましょう。「自分のこのような願望をどうしてもかなえたい、社会的にこういう活動に寄与したい」などであれば応援してもらうことにつながります。
「単にお金稼ぎたいからやっている」のであれば、なぜ飲み会よりもお金稼ぐほうを優先したいのか、何にお金をかけたいのかを考察して、相手に伝えやすい切り口を探してみましょう。
副業でお金を稼いで旅行をしたいなどであれば、具体的な額と期限を決めてそれに達成するためにと言えば納得が得られるのではないでしょうか?
A,Bにおいては飲み会だけの話ではありません。あなたの人生の目的を明確にできれば、いろいろなことに流されずに済みますし、逆にいろいろなことに意義を見出しやすくなると思います。結果的に飲み会に参加する発想も生まれてきそうです。
(余談)京大生ゆーははどういったイベントには参加するのか
私の参加する基準も自分の整理を兼ねて紹介します。
- 自分の本来やりたいことに負担をかけない(=短い時間であること、気疲れしたり意識状態が下がったりしないこと)
- 支払う金額だけの対価があると考えることができるもの
- 目的意識をはっきりと持つことができること
特に3つ目は積極的に動機を作りにいけると感じており、例えば「今日は普段ちょっと苦手であまり話せていない○○さんと話して、今後気軽に話せるきっかけにしようかな」などという目的をもって参加するのは私の場合重要です。
まとめ
大学生でも社会人でも飲み会はあくまで参加任意のイベントです。参加したくないときには、その自分の気持ちを大事にしたいと思っています。
会社の飲み会は絶対参加だという人に対しては、「であるなら就労時間内に給料発生させながらの飲み会をしたらいいのではないか?」と正直私は思っています。とは言え、現実的になかなか簡単に断れないケースもありますよね。
飲み会に誘われて行きたくない時には、
- 自分の課題に気づき、そこにアプローチする機会として飲み会を捉えてみる(目的意識)
- 背景に合わせた断り方をすることで、相互理解が進み、良好な関係性が築ける
これが原則の部分になります。ぜひ意識してみてください。
参加するにしろ断るにしろ、関係性がより良くなることを願っています!
Thanks for reading!!